『はてな匿名ダイアリー』に投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!」というエントリーをきっかけに、いま待機児童をはじめとする育児の問題が噴出しています。
待機児童を抱える女性たちが「落ちたのは私だ」というデモを起こすなど、社会現象になりつつあります。
厚生労働省の発表によると、2015年4月1日の時点での保育所全体の定員は234万人。
保育所を利用する児童数は2,266,813人で前年から47,232人増加しており、特に3歳未満は31,184人増えています。
一方で待機児童数は21,371人。ピークだった2010年の26,275人より4年連続で減少しているものの、まだ多くの子どもが保育園に入れていないという悲惨な状況です。
また、NPO社会保障経済研究所代表の石川和男氏は、潜在的に保育園に入りたくても入れない子どもが360万人もいると試算しています。
この数字からも、「女性が活躍しやすい社会」という政府の方針とは程遠い現実が見て取れますよね。
この待機児童問題について、私たちはどんなことを知っておくべきなのか?
幼稚園・保育園の口コミサイト『園ナビ』を運営する株式会社うるるの脇村瞬太氏に背景と対策を教えていただきました。
■実は待機児童問題は都市部だけではなかった!
そもそもの話として、高度成長時代より子どもの数が減っているのに、なぜ待機児童が生まれてしまうのでしょうか?
脇村氏は、貧困世帯の増加が原因だと語ります。
「都市部ほど深刻に見えますが、全国的に貧困が拡大してきて、共働きでないと食べていけない世帯が増えていて、さまざまな問題が同時に表面化してきています」(脇村氏)
実際、前述の厚労省の調査でも、待機児童数一位は東京都の8,672人ですが、第二位は沖縄県の2,160人。熊本県が678人で福岡県の315人の倍以上。
待機児童は、必ずしも都市部だけの問題ではないのです。