迷宮入りしかけていた「餃子の王将」社長射殺事件に急展開があった。「事件を契機に発足し、反社会的勢力との関係を調べるなど、王将の“経営実態”を調査してきた第三者委員会が、これまでに判明した事実を明らかにしたんです」と言うのは、全国紙社会部記者。去る3月29日、同委員会が、驚きの調査報告書を発表し、耳目を集めているのだ。
「王将は過去数十年、土地建物、ゴルフ会員権の購入等について、“九州のある企業の経営者X氏と、約260億円に上る不適切な取引を続けてきた。そのうち、約200億円を流出させた”ということが、報告書により明るみになったんです」(前同) 200億円がスッカラカンとは驚くべき話である。
「王将はX氏側から、ハワイの土地建物や、福岡市内のビルを購入したり、子会社を通じて巨額の貸し付けを行った。そのうえ、トラブル対応も依頼。このような取引の結果、約200億円が流出し、そのうち、未回収の約170億円を特別損失として会計処理したと、報告書にあります。現在も、王将はX氏と会社の電話に関する保守点検の契約を結んだままだという話です」(同)
王将が抱える、知られざる闇。そのためか、思い返せば社長射殺事件発生の第一報の時点から、さまざまな憶測が乱れ飛んだ。「2013年12月19日早朝、王将フードサービス社長・大東隆行氏が本社(京都市山科区)前で倒れており、“社長が倒れてる。意識がなく呼吸をしてない”と男性社員が119番通報。搬送先の病院で、死亡が確認されました。待ち伏せされ、銃撃されたものとみられますが、2年以上が経過した今も犯人逮捕には至っていない。反社会的組織関係者の名前も取り沙汰されており、なんらかのトラブルで殺されたのでは、という見方が濃厚です」(地方紙記者)
地元住民にも愛される、気さくな人物だったという大東前社長。それだけに、衝撃は大きかった。「昨年末、現場付近に落ちていた煙草の吸殻の唾液から採取したDNAが、九州の反社会的組織に属する人物のDNAと一致し、容疑者として急浮上したとの報道がありましたが、その後、捜査に進展は見られません」(前同)
事件解決のメドがつかない中、このたびの調査報告書は、現状打破のカギになると期待されている。捜査関係者が言う。「そもそも、王将の創業者・加藤朝雄氏ら“創業者一族”がX氏とベッタリで、金を出していた経緯がある。しかし、2000年、大東氏が社長の座に就任すると、王将とX氏との関係を断とうとしていたそうです」 創業者一族と経営陣の軋轢。X氏という後ろ盾の存在……事件は複雑に糸が絡まり合っているようだ。
「しかし、容疑者に浮上した九州の組織の男と、X氏の接点がなかなか見えないんです。九州の男が怪しいという話は“誤報”という説も浮上しています。現状では、検挙しようにも証拠がそろわない状況。いまだ事件の全体像が見えていないんですよ」(前同) 平成の未解決事件は、誰が黒幕なのか。事件の闇が晴れる日は来るのか――。
急展開!?「餃子の王将」社長射殺事件の真相
2016.04.22 09:30
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