ドイツのメジャーなプレミアムカー・ブランドといえば……。誰もが真っ先に思い浮かべるのは、恐らくメルセデス・ベンツとBMWではないでしょうか??
実は、この2ブランド、決して口にはしませんが、昔からお互いにライバル心を燃やし続けてきたんですね。
■コッソリとパワーを競いあってる!?例えば、馬力。
BMWはスポーティー・ブランドですのでエンジンパワーもひとつの売りです。ですので、新型エンジンが出た際には馬力がどのくらい上がったなんてうたい文句を大々的にアピールすることがよくあります。
ですが、メルセデス・ベンツは高い安全性や環境に優しいことのアピールに力を入れていることもあって、 パワーアップを強調することは稀。
ところが、超高速で移動ができるアウトバーン(ドイツの高速道路で一部の区間では制限速度がありません)がある国のクルマですから、高性能であることが求められるプレミアムカーのパワーが低くてはお話しになりません。
当然、メルセデス・ベンツ車だってハイパワー。
しかも、BMWがパワーを向上させてると、メルセデス・ベンツもシッカリとそれに対処して、さらにそれを上回るパワーを達成してくるんですね。
決して公言しませんけど。
その証拠に、最新の競合車種となるCクラスと3シリーズの2リッター・ターボモデルの馬力は、まったく同じ135馬力。お互いに競争し合って、今は接戦となっている状態です。
■同じコトはしない、真逆を選んじゃうの……。そして、パワーで競い合っている事実よりも、さらに興味ぶかいのが、この2大メーカーは、さまざまな点において真逆のことを選ぶこと。
例えば、スイッチの配置についての考え方です。
BMWは、極力スイッチを減らして、ドライバーを惑わせない方がいいという考え方。