【プロ野球】一日一失?エラー禍にハマる西武の野手陣の謎

呪われているかのように、失策が連鎖している西武野手陣。鬼崎裕司は2軍降格となった

 西武の拙守が止まらない。

 5月1日現在、29試合で29個と1試合1エラーペースで量産しており、もちろんこれはパ・リーグ最多。オリックスが28個と続いているので、ダントツトップとはなっていないが、11個の日本ハムや楽天とはダブルスコアどころかトリプルスコアを記録しそうな勢いである。

 選手を吊るしあげるようで心苦しいが、筆者も西武ファンの端くれ。ここは一つ、心を鬼にして膿を出し切るという意味を込めて、これまでのエラーを振り返っておきたい。

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■エラーのデパートと化したベテラン

 単独首位は、5個の鬼崎裕司。象徴的なのは、4月22日の楽天戦での逆転負け劇の引き金となった二塁悪送球である。事件は1アウト満塁、ダブルプレーで試合終了というところで起きた。

 川本良平のサードゴロを捕った鬼崎。誰もがゲッツーで試合終了と思った瞬間、まさかの暴投。川本も足が遅い選手ではないため、投げ急いでしまったのかもしれないが、プロにあるまじきプレーをしてしまい同点に。その後、浅村栄斗もつられてホームに悪送球して万事休す。

 鬼崎は試合後に2軍落ちしたが、実はこの2日前にもトンネルをやらかしているため、情状酌量の余地はなかった。

■レギュラー奪取は遠い道のり

 2位は4個の金子侑司と外崎修汰。

 金子侑は主に悪送球が目につき、ファーストへの送球時は、「メヒアの高身長」に助けられていることが多い。外崎は捕球に難があり、グラブに当ててボールを弾いて拾い直しているうちにバッターランナーをセーフにしてしまう。

 共に俊足のショート候補ということで、どちらかだけにでも独り立ちしてもらわないと困るのだが……。前正遊撃手の中島宏之(現オリックス)も守備は決して上手いとはいえなかったが、打撃でカバーしていた。せめてこの2人も補って余りある武器を身につけてほしい。

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