良好な人間関係を作るため「人に迷惑をかけない子、どこへ出しても恥ずかしくない子になってほしい」の子育て方針を持つことは親として当然です。でも、それが行き過ぎると子どは苦しいことがあります。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“高尚な教育ポリシーが子どもの自主性を奪う”についてお話します。
■「高尚な教育ポリシー」は子どもでなく親のため?
テレビで子育てに関するインタビューを聞いていて、ちょっと疑問に思うことがあります。
--どんな子どもに育ってほしいですか?
「人に“迷惑をかけない子”に育ってほしい」
「どこへ出しても恥ずかしくない子ども”に育ってほしい」
更に 「私よりビックなってほしい。私が果たせなかった夢を果たしてほしい」
確かに高尚なポリシーかもしれません。でも、そのママさんの腕の中でスヤスヤ眠る天使を見て、筆者は「ああ、可哀想に。あの子たちは自分のために生きられないんだなあ」と呟いています。
あの子たちが言葉を喋れたら、こう言うかもしれません。
「私はあなたの期待に応えるためだけに、この世に生まれてきたのではない!」と……。
■「人に迷惑をかけない」ポリシーの是非
「人に“迷惑をかけない子”に育ってほしい」、確かにその気持ちはわかります。
でも、よく考えてみたら、子どもは生まれたときから親の手を煩わせるものです。
例えば、親が睡眠不足になることなんかお構いなしに、3時間おきに母乳をねだります。日中も大人の都合やペースをよそに泣いて欲求を訴えてきます。
そんなことを考え出すと、子どもが“人に迷惑をかける”のは至って自然。だから「迷惑をかけてはいけない」と、最優先課題として掲げることはないのです。
実際、大人子ども関係なく“人に迷惑かけない人”っているんでしょうか。
人に迷惑をかけたり、かけられたり、そして相手を助けたり助けられたりしながら、人として成長していきます。