4月14日に発生した熊本地震。余震が続き多くの被災者が不安な日々を過ごしているなか、「スポーツで元気を与えたい」と熊本県出身のアスリートたちが各スポーツで活躍中だ。
熊本生まれ熊本育ちの山中浩史(ヤクルト)もその一人である。
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■熊本一筋のアマ野球人生
熊本市立必由館高校で甲子園に出場した山中は、九州東海大、Honda熊本と「熊本一筋」で野球を続け、2012年ドラフト6位で福岡ソフトバンクホークスに入団。
その年、27歳。“オールドルーキー”として、また即戦力候補として期待されていた。しかし、開幕5戦目の西武戦に先発するも、3回1/3を投げて4失点。黒星デビューとなった。
1年目は結局、1軍で17試合に登板して未勝利も、ファームでは10勝を挙げて最多勝を獲得。翌年の活躍が期待された。
しかし、7月にトレードで東京ヤクルトスワローズへ移籍。
まだ2年目。しかも2軍で18試合に登板して3勝を挙げている投手を放出した理由には、当時、松田宜浩が骨折して全治6週間の重傷を負ったことも関係している。
代役・吉村裕基がその穴を埋めるも、ケガでこれまた戦線離脱。ソフトバンクの内野陣は非常事態となり、ヤクルト・川島慶三、日高亮)と新垣渚と山中の2対2の交換トレードが成立する。
■29歳でプロ初勝利!
2014年は未勝利に終わったものの、翌2015年の6月にプロ入り初勝利をマークし、そこから6連勝を記録。ヤクルト14年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
そして今季も、5月10日現在2勝を挙げ、連覇を目指すヤクルトになくてはならない存在となっている。
5月3日のDeNA戦では、今季初完封をマーク。ヒーローインタビューでは「ヤクルトも熊本も負けないように頑張っていきましょう」とエールを送った。