燃費性能に関する虚偽申告と、過去に重ねた不祥事などもあわせて、もはや単体の力だけでは汚名を払拭することが難しくなってしまった三菱自動車。そんな三菱自動車が、日産の傘下となることが事実上決定しました。
今回は、三菱と日産の提携にある背景、そして今後について考えていきます。
■三菱と日産が提携……その経緯はいかに悲惨な事故の原因となった大型トラック車両のリコール隠しに始まり、度重なる不祥事でユーザーの信頼を失墜させてしまった三菱自動車。今回の燃費性能に関する偽装によって、とうとうトドメを刺してしまった感があります。
もはや単独での信頼回復は絶望的になった背景もあり、日産自動車の傘下となることを決定した三菱自動車。もともと、何度も業務提携がウワサされていた二社だけに、このタイミングでの傘下企業化はセンセーショナルなニュースとなりました。
提携後の二社は、どんな未来展望のために結託することとなったのでしょうか。今回の一件には、様々な人物の思惑による複雑な事情がありそうです。
■トップの繋がり、三菱グループ内の事情がカギか特筆すべきは、三菱グループのキーマンともなっている三菱自動車の代表取締役会長である益子修氏と、日産自動車CEOのカルロス・ゴーン氏の連携かもしれません。
もちろん、これだけの大企業同士の合弁化に個人の裁量がウエイトを占めるということは考え難いことです。しかし実際のところ、この二人の考えによるところも大きいのではないかと言われています。
アジアでのグローバルな商圏拡大を担った益子氏は、海外企業の経営者との太いパイプを持っており、特に自動車商戦での敏腕ぶりは世界トップクラスと言えるでしょう。
度重なる不祥事からの三菱自動車再興を任されることとなってしまった益子氏ですが、大変に語学堪能な人物。同じく語学堪能でマルチリンガルのゴーン氏と親睦を深めるようになったのは、必然的な運命と言えるかもしれません。