グローバル化が広がり続けるなか、英語教育の必要性は増す一方です。
東京オリンピックが開催される2020年度には、小学校3年生から英語が「必修」になります。必修とは、教科書やテスト、成績評価はないものの、すべての小学校で時間割に組み込まれるのです。
大分県別府市郊外に誕生した、グローバル化という点で唯一無二の大学があります。「立命館アジア太平洋大学」(APU)。学生6,000人のうち約半数が、世界数10ヶ国から集結した留学生だというのです。
タイトルにある“混ぜる”をキーワードに、『混ぜる教育』(崎谷実穂・柳瀬博一著、糸井重里解説、日経BP社)をひもといてみましょう。
■1:国際学生と国内学生を「混ぜる」
APUは、設立にあたり無謀な条件を自らに課しました。それが「学生の50%を留学生に、出身国を50ヶ国・地域以上に、教員の50%を外国人に」という「3つの50」。
知名度のまったくない開学前の大学に、世界中から数百人規模の留学生を集めるなんて……。日本中の大学関係者が「そんなことができるわけがない」と一笑に付すなか、APUは2000年の開学時にさっそく「3つの50」をクリアしてしまったのです。
現在APUでは、海外からの留学生である「国際学生」と、日本人・在日外国人を意味する「国内学生」が約3,000人ずつと半々。
多くの科目が日本語と英語の2本立てで開講され、国内学生と国際学生が混ざり合ってディスカッションしたり、プレゼンしたり。教員も半数が外国人で、メキシコ人、ドイツ人、フィリピン人と、じつに国際色豊かです。
学生寮は、国内学生と国際学生が相部屋で生活し、管理するのもすべて学生。日替わりでそれぞれの国や地域の料理をつくってはふるまうなど、日常生活レベルで国際交流を日々行っているのです。
■2:企業と大学を「混ぜる」
開学前、文字通り知名度ゼロの段階で50ヶ国から数百人もの学生を集められた裏には、企業とのタッグがありました。
多くの日本企業がアジアに進出する21世紀、グローバルな人材が必ず必要になる――。