2012年、ルーキーイヤーに新人王に輝き、未来の広島カープのエース候補として期待された野村祐輔。しかし、ここ2年は不本意なシーズンが続いている。昨シーズンに至ってはプロワーストの成績を残してしまい、存在感も薄くなりつつあったほど。
そんな野村だが、今年はかつての輝きを見せている。6月16日、対西武戦で6回を無失点に抑え、勝ち投手となった。これでハーラー単独トップの8勝。このまま怪我なく調子を維持すれば、2013年以来の2桁勝利ばかりか、最多勝だって夢ではない。
いよいよ、エースへの道を歩み始めた野村祐輔のこれまでとこれからを追ってみたい(記録は6月16日現在)。
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■ピークは1年目
史上5人目の防御率0を記録するなど、明治大では1年生から大活躍した野村。
菅野智之(巨人)、藤岡貴裕(ロッテ)と並び、大学ビッグ3と呼ばれドラフトの目玉選手とまで成長した野村は、2011年のドラフト会議で、広島から単独1位指名を受け、広島に入団。目玉選手の評価通り、1年目からファンの期待以上の活躍を見せる。
9勝11 敗防御率1.98
惜しくも2桁勝利はならなかったが、防御率1点台は史上5人目の快挙。新人王の記者投票では、2位選手に160票の大差をつける圧勝で新人王の栄光を手にした。
その翌年も12勝をあげ、チーム初のクライマックスシリーズ進出に貢献するなど、チームの中心選手として活躍。これからエースへと期待された野村だが、この年以降は冴えない成績しか残せていない。
2014年 19試合7勝8敗 防御率4.39
2015年 15試合5勝8敗 防御率4.67
と、ローテーションを守ることもままならい状態となってしまった。
2015年に至っては、ネットで話題になった、某局某アナウンサーを巡るDeNA某投手との熱すぎる投手戦が唯一の見せ場となったくらいで、優勝候補とされながらBクラスに終わったチーム同様、沈黙したまま終わってしまった。
以前は次世代のエースとして期待されていた野村。しかし2年続けての不振のため、今シーズンの期待値はかなり低かった。1年目の野村がピークという声も多く、終わった選手と見る向きも少なからずはあったほどだ。
そんな野村がここまで好調であるのは、広島ファンにとっては嬉しい誤算とも言えるだろう。