便秘がちになると、なんだか肌があれて化粧ノリが悪くなることはありませんか。臨床内科専門医で女性の不調に詳しい正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長は、「医学的に見ても、肌あれは便秘のサインの一つでもあります。化粧ノリがよくないときはまず、便秘をしていないか考えてみてください」と話します。詳しいお話を聞きました。
―便秘をすると肌があれるのはなぜでしょうか。
正木医師 胃や腸による消化の活動は、「自律神経」が担っています。自律神経は2つありますが、活動的なときや緊張、興奮しているときには「交感神経」が働きます。このとき、胃腸の活動は抑えられて、消化吸収はゆるやかになります。
一方で、リラックスしているとき、休息しているときにはもう1つの「副交感神経」が働き、胃腸の活動は活発になって消化吸収を促進します。
つまり、消化吸収は、リラックスしているときに活発になるわけです。「便秘改善のためには、ゆっくり朝食をとりましょう」というのは、これが理由です。朝、焦って身支度をしているとき、トイレにゆっくり座る時間もなくてドタバタしている時間は交感神経が働いているので、便意は感じません。
また、面談や試験中、好きな人の前などで緊張していると、トイレに行きたくなりません。それは交感神経が働いているからです。実際、こういう場面でトイレに行きたくなると困るでしょう。そうならないように、交感神経と副交感神経がバランスをとりあって、生体リズムを整えているわけです。
―そういえば、思い当たります。休日の朝は、食事もトイレタイムも焦っていないので、便秘はしません。
正木医師 そうですね。それに、ストレスやイライラ、不安があるときも、交感神経が働いて消化吸収にブレーキがかかっているため、便秘がちになります。長く続くと、便秘がひどくなってさまざまな不調が表れます。皮ふの状態が悪化するのもその一つです。