スマホの普及によって、私たちの生活が変わったという話はよく聞きますし、それは事実でしょう。ですが、なにに使う時間がどのくらい増減したのか、その理由はなんなのかというところまで考えると、わからない部分は多いですよね。
そこで今回は、シチズンホールディングス株式会社が1980年から5年おきに続けている調査「ビジネスマンの生活時間」と、MMD研究所がスマートフォンを所有する15歳以上69歳以下の男女562人を対象に行った「スマートフォン利用に関する実態調査」を参考に、「どのようにスマホが使われ、私たちの生活がどう変化したのか」を詳しく見てみましょう。
■テレビの視聴時間は減少
テレビの1週間の視聴時間は、この5年間で約2時間も減少しています。これはスマホで動画を見たりゲームをしたりすることが、テレビを見ることと入れ替わったから。
一方、ビデオ・HDD・DVDの視聴時間は10年の間で1週間あたり合計2時間以上増えています。ネットでテレビ番組が配信されていることも考えると、決まった時間にテレビ番組を見るという人自体が減っているのでしょう。
MMDの調査によると、スマートフォンで利用されているアプリの55.5%が動画配信系アプリであることからも、テレビがスマホで見る動画に置き換わったことがわかります。
■読書の時間も減少
読書の時間は5年間で約40分減少していますが、35年間では約6時間半減っています。いまの時代、文字を読むなら本よりスマホという方も少なくないのでしょう。電車内等でも読みやすいというような利便性を考えると、自然な流れだといえそうです。
なお、電子書籍の登場で紙の本を読むという方はいっそう減少していますが、電子書籍の普及も足踏み状態。
株式会社ジャストシステムが15~69歳の1100人を対象に毎月1回実施している「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」の2015年度総集編によると、1年間で電子書籍の利用率は横ばいで推移している一方で、7割近くのユーザーが電子書籍に関心がないと答えていることからもそれがわかります。