2.5人に1人が非正規雇用労働者な時代の「年金の増やし方」

| Suzie(スージー)
2.5人に1人が非正規雇用労働者な時代の「年金の増やし方」

「まだ先のこと」と思っていても、いつかはやってくる老後。そのとき、手にできるお金が現役時代の雇用形態によって違ってくることをご存知ですか?

一般的に、非正規雇用は正社員より低賃金で、退職金も期待できないとされます。そんな弱い立場で働く人が年金を増やす方法を、節約アドバイザーのヨースケ城山さんが教えてくださいました。

最近の雇用形態の実情とともに、保険のしくみを紐解きながら、さっそく見ていきましょう。

■いまの日本に非正規で働く人は約4割もいる

厚生労働省が2015年12月に発表した2014年の「就業形態調査」によると、民間企業で働く非正規社員は40.5%に達し、初めて4割の大台を超えました。

総務省の「労働力調査」(2014年)では、非正規の割合は役員を除く雇用者全体の37.4%という割合が算出され、およそ2.5人に1人が非正規雇用者というのが最近の実情です。

また、総務省の調査(2014年)によると、正社員として働く機会が見つからず、非正規社員として働く人(不本意非正規)の割合は、非正規全体の18.1%。

年齢層別では、25~34歳グループが28.4%と最多。「初就職者」の4割が非正規という統計もあり、大学新卒者で就職後、数年で転職する人の割合が増えている一因ともなっています。

加えて、非正規社員から正社員への転職も容易ではありません。総務省の「就業構造基本調査」(2012年)によると、過去5年間で転職した人のうち、非正規から正社員になった人はわずか24.2%にとどまります。

■たとえ非正規雇用でも厚生年金に加入できる

増加傾向にある非正規雇用者は、正社員より待遇が不利になりがちですが、適用条件さえ満たしていれば「厚生年金」に加入することができます。

正規雇用者と比べると低賃金のため、年金の受給額は少なくなりますが、企業と掛け金が折半されるので、「国民年金」にくらべると有利であることはいうまでもありません。

さて、ここまでに2つの保険の名前が登場しました。まずは「国民年金」について簡単にご説明しましょう。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
マネー