いよいよ開催が近づいてきたオールスターゲーム2016。今年の選手選考のトピックスのひとつは、西武・栗山巧の15年目にしての初選出だ。
長年、西武のキャプテンを務めてきたパ・リーグを代表する外野手がこれまで選ばれていなかった、というのが意外といえば意外。32歳にして初めてのオールスターに挑むこととなる。
だが、過去にはもっと長い期間の“熟成”を経てオールスター出場を果たした選手がいる。また、他にもオールスターでは興味深い「長期間記録」がある。オールスター開催を前におさらいしておこう。
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■【19年】もっとも遅い初出場
今回、「15年目にして初出場」の栗山。それを上回る「19年目での初出場」が過去にふたりいる。記憶に新しい昨年の鈴木尚広(巨人)と、1986年の川藤幸三(阪神)だ。さすが19年目ともなると、自分の魅せ方を熟知しているふたり。ともに“らしさ全開”のオールスターとなった。
「代走の神様」鈴木尚広は、2試合に代走で出場し、見事に2盗塁。打席には一度も立たず、ファンの期待に応えてみせた。
一方、「代打の神様」川藤幸三は、第2戦の9回2死から代打で登場。左中間へのヒットを披露した。ところが、足がとにかく遅いことで有名な川藤。誰もが二塁打と思った打球にもかかわらず、二塁ベースのだいぶ手前で悠々アウト。その光景にファンが爆笑するところまでが川藤のお約束だった。さすがは「浪速の春団治」。
■【18年】連続出場回数
続いてのキーワードは【18年】。これは、西武、ダイエーで活躍した秋山幸二の連続出場回数だ。この記録がすごいのは、すべてがファン投票での選出だった、ということ。この人気ぶりについて、秋山が自著で分析している。
《パ・リーグのチームでしかプレーしたことがないわたしがこんなにも選んでもらえたということは、推測だが日本シリーズでのプレーのインパクトがそれだけ強かったのかもしれない》(秋山幸二『卒業』より)
秋山は1991年(西武)と1999年(ダイエー)の日本シリーズでMVPを獲得。優秀選手にも2度(1987年、1992年)輝いている。また、2球団でのMVP受賞は史上唯一、秋山だけの記録だ。さらに、伝説のバック転ホームインも忘れるわけにはいかない。
オールスターに選ばれるためには、レギュラーシーズンのプレーはもちろん、それ以外の部分でのアピールも重要、ということだろう。