昨年は現役のお笑い芸人・ピース又吉が『火花』で受賞したことから話題になった芥川賞。ふだん小説を読まない人でもこの文学賞はちょくちょく耳に入ってくるのではないでしょうか? でも、アクタガワショウなんて言われても、漠然と「なんだかすごいものなんだろうな〜」ぐらいのイメージしかない……というのが本音ですよね。
ただ、最近では選考会当日にニコニコ動画で評論家による候補作のレビュー、受賞予測も配信されており、ますます「よりたくさんの人で文学を楽しもう!」という環境が整ってきました。
http://ch.nicovideo.jp/akutagawa-naoki
ニコニコ動画では受賞作発表後、そのまま受賞者の個性豊かな記者会見も生放送されます。過去には田中慎弥氏の「不機嫌会見」も話題となりました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16726592
芥川賞の対象となっている「純文学」というものに明確な定義はなく、それゆえに「なんでも許される」という独特の雰囲気があります。ミステリでもなければお涙頂戴の物語でもなく、SFでもなければもしかしたら小説と呼ぶにもちょっと怪しい。そういう文章の総合格闘技的な散文が結果的にこぞって集まってしまう「純文学」というフィールドに、筆者は長く愛着を持っています。そして、もっと純文学を広く楽しんでもらいたいと日頃から考えています。
とは言え、いきなり各文芸誌を購入して全部読むのはハードルが高いため、今回も苛烈なデッドヒートが予想される芥川賞候補作の、作者の独断と偏見によるレビュー・受賞作予想を通して、まずは文学を身近に感じてもらおうと思っています。
文:若布酒まちゃひこ
いまさらきけない! 芥川賞とは?
一般に新人作家の純文学短編・中編作品を対象に与えられる文学賞で、1月と7月の年に2回発表されます。ただ、この「新人作家」「純文学」という基準に明確な定義はなく、たびたび議論にあげられることも。
「第155回芥川賞」候補作を全部読んでガチで受賞予想してみた
2016.07.12 21:00
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