7月9日、今季2度目のメジャー昇格を果たした川崎宗則(カブス)。チーム事情もあり、わずか3日でマイナーに降格したが、35歳の人気者の、久々のメジャー登場にアメリカ(&古巣のカナダ・トロント)が湧いた。
「川崎は愛されている!」
声を高らかにそう言いたいところだが、さすがは世界最高峰のメジャーリーグ、上には上がいるのだ。
その愛されキャラの最高峰といえば、ドミニカ共和国出身のバートロ・コローン(メッツ)だ。御年43歳。イチロー(マーリンズ)と同じ1973年生まれだが、コローンは5カ月早く生まれており、メジャー最年長選手。コローンは投手なので、イチローの肩書きは「メジャー最年長野手」となるわけだ。
そんなメジャーの生き字引、バートロ・コローンとは一体何者なのだろうか?
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■みんな大好き「デブ」
ドミンゴ・マルティネス(元巨人ほか)やマイク・ザガースキー(DeNA)など、日本では巨漢選手が人気を博すことが多いが、海の向こうでもその傾向は一緒のようだ。コローンはその名前の“ノドごし”通り、丸っこいデブである。
現在、180センチ130キロ。年齢を重ねるごとに体重が増し、今では野球選手であることが奇跡と思えるほどの丸っこさ。こうなるとすべてのプレーがコミカルに見え、コローンの笑顔に癒されてしまう。ゆるキャラ的な可愛さに全米が虜になっている。
それでも実力は本物。昨季も31試合に先発して14勝13敗、防御率4.16。立派なローテーション投手で今季の前半戦も17試合に先発し、7勝4敗、防御率3.28。登板はなかったがオールスターゲームにも招聘されている。
2005年には21勝を挙げ、最多勝&サイヤング賞を受賞するなど、なんとここまで225勝。メジャーデビューから昨年までの19年で12回の2ケタ勝利をマークしている。ただのデブではない、レジェンドなのだ。
■打席でも大人気
投球もさることながら、打席でもコローンは大人気だ。バットを振るとコミカルにヘルメットが飛ぶ。たまにヒットを放つと、ヘトヘトになりながらパタパタと走り、観客やチームメートは大盛り上がり。実況や解説はその様子を見て、ヒィヒィ笑うというのが定番だった。
しかし、今年、コローンはとんでもないことをなし遂げてしまう。5月7日のパドレス戦、キャリア226打席目にして、なんと初本塁打を放ったのだ。
42歳11カ月でのメジャー初本塁打は史上最年長記録。巨体を揺らしてダイヤモンドを一周すると、敵地・サンディエゴのパドレスファンも大喜び。メッツファンもパドレスファンも立ち上がって叫び出した。さらに面白いのは球場内が満場一致の大熱狂ではなく、UFOでも現れたかのような“騒然”に陥ったことだ。
まさにカルト……!