F1ドライバー、アイルトン・セナの「音速の貴公子」、ボクシング、辰吉丈一郎の「浪速のジョー」、さらには男子テニス選手ジョン・マッケンローの「悪童」など、とかく、スポーツの世界では独特な二つ名を持つプレイヤーがこれまでも数多く登場しているが、ことオリンピックの代表選手に関して言うと、それはまさに"異名の宝庫"といった印象だ。
たとえば、現役選手時代に世界記録を35回も塗り替えたことで知られるウクライナ出身の男子棒高跳の元世界記録保持者、セルゲイ・ブブカにつけられた異名は「鳥人」。
ジャマイカ出身の"最速男"ウサイン・ボルトは、その走りを稲妻に喩え、「ライトニング・ボルト」。
さらに1948年のロンドン五輪&1952年のヘルシンキ五輪の2大会で、4つの金メダルと1つの銀メダルを獲得したチェコ(当時はチェコスロバキア)のマラソンランナー エミール・ザトペックは、苦悶の表情を浮かべて喘ぎながら力走するその姿から「人間機関車」と、実に個性的な異名がつけられていた。