大学卒業後、まともに就職活動もせず、ふと見つけた広告に応募し採用され、現代美術ギャラリーで楽しく働く私に向かって、ある日母はこう言放ちました。
「あんたはきっと“いきおくれ”て、30過ぎで猫と一緒に1人暮らしするんでしょうね」と……。
しかし、人生には時に天変地異の如き出来事が降り掛かります。25歳で出会った彼と、次の日からおつきあいをスタート。半年後に妊娠、入籍する事に!
ドタバタの海外出産後、酷寒の地ボストンでの生活から、夫の就職を機に新天地カリフォルニアに住居を移した私たち一家、そして後陣痛と恥骨痛に苛まれた2人目出産。前回は、出産直後にハンバーガーやラザニアなどヘビーな食事を与えられた「アメリカ出産・カルチャーショック」後編をお届けしました。
今回は、「やはり来た、新生児黄疸」編をお届けします。
■やはり来た、新生児黄疸「日光浴は朝9時半まで!」第1子である長女は、黄疸が悪化してビリルビン値が上昇してしまったので、急遽NICU(新生児集中治療室)に入院となりました。退院後もしばらく光線療法を行いました。
新生児黄疸とは、赤ちゃんの血中内で黄色の色素を持つビリルビンの値が異常に上昇してしまい、皮膚や白目にビリルビンが沈着することで起こります。通常ビリルビンは肝臓で処理され体外へ排出されますが、赤ちゃんは肝臓の機能がまだ弱いため、この処理がうまく働かないのです。
ビリルビン値が上がると、赤ちゃんは妙に眠りが深く、長くなるという症状が起こります。病院へ向かう車中、眠り続ける小さな長女の顔を眺めながら、不安な気持ちが広がった当時のことを思い出すと、胸がキュッと苦しくなります。いつもだったら困ってしまう、あの激しい泣き声を聞きたいと切実に思いました。
長女の時のその経験が元で、次女が産まれた直後からは黄疸の事をいつも気にしていました。出産した病院を退院時にナースに相談したところ、「朝9時半までの日光を浴びさせて」とのこと。
なるほど、紫外線がビリルビンを排出しやすく分解するとすれば、日光浴も有効なわけです。朝9時半までの理由は、それ以降は日差しが強すぎるからだそうです。