歴史ある宇和島を舞台にした青春ストーリー『海すずめ』に、女優の武田梨奈が主演した。本作で武田が演じる主人公・雀は、若手小説家としてスランプを感じている女の子だ。そこでは得意のアクションを封印して、同世代の女性であれば誰もが共感する人生の壁に悩み、"自分自身"と戦う女性をリアルに表現している。武田自身、女優デビュー直後は上手く事が運ばず、主人公・雀の気持ちが手に取るようにわかったという。武田に話を聞いた。
――とても素敵な青春映画でもありましたが、作品の第一印象はいかがでしたか?
わたし自身も、とても温かい作品だなという印象でした。監督が何年も温めていた作品ということで、念願の映画化だったそうです。そのお話がとても素敵だったので、わたしも全力を出して行こうという想いで撮影に臨みました。
――主人公が体現していますが、アナログで不器用なことも人生では大切ですよね。
いまの時代はSNSが発達していて、感情を表現する場所がいろいろなところにあると思いますが、主人公のすずめはそうではなくて、そういうところに依存しないんです。だからこそ自転車課という職業に就いていて、街の人と交流しているとも思いました。
――リアルに人と交流することで、相手の痛みや気持ちが初めてわかりますからね。
そうですね。人同士が直接ぶつかって初めて成長するということを、この作品で伝えられたのではないかなと思っています。そういうアナログではあるけれども、人としての大切なことにも気づいていただければと思います。
――また、都内のセットなどではなく、実際にロケをすることで気づくことも多そうです。