こんにちは。深沢真太郎です。
ビジネスパーソンを数字と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。
きょうは、上司のタイプによって接し方を変えないといけないという話をしたいと思います。
■映画のラストを知っても鑑賞するか
突然ですが、想像してみてください。
あなたの友人が、ある映画を鑑賞しました。その映画は、1週間後にあなたも鑑賞予定だったものです。ところがこの友人が、うっかりその結末をあなたに喋ってしまいました。
さて、あなたは次のうちどちらのタイプでしょうか?
(A)自分で見ないと気が済まない。それでも鑑賞する
(B)もう結末はわかっているので、鑑賞しない
ちなみに、私ならBでしょうか。映画やドラマに対しては、結末がどうなるのかがもっとも高い関心事なので。でも、たしかにAタイプの方も実際いますよね……。
■上司はAとBどちらのタイプなのか
さて、そろそろ本題に入りましょう。
このように、「とにかく自分で見ないと気が済まないタイプ」と「結論だけ伝えてくれればいいタイプ」がいるという事実は、ビジネスの現場にも当てはまります。
前回もお伝えしたように、上司は部下に対して「数字」での説明を求めるものです。しかし、そこにもまた2つのタイプがいることをご存知でしょうか。
(A)とにかく自分でデータを読み解きたいタイプ
(B)結論だけわかりやすく数字で伝えて欲しいタイプ
Aは、自分の分析力や数字力に自信のあるタイプなのでしょう。少々悲しいですが、部下の考察や分析内容をあまり信頼していないともいえます。
このようなタイプの上司にいくら結論だけを端的に数字で伝えたところで、おそらく納得しないでしょう。