夏の風物詩、“愛は地球を救う”のキャッチフレーズで民放が放送している「24時間テレビ」ってどう思いますか?
“障害者が頑張っている姿を見て感動する”そんな構図の番組について、『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が思うことをお話します。
■番組について自閉症の子を持つ母が思うこと(良い点)
●障害者の生活を知ることができる。
●有名タレントが呼びかけることにより相当の募金が集まる。
●健康のありがたみを感じることができる。
●頑張っている人の生活を知り「自分の悩みはなんとちっぽけなことなのか」と思うようになる。
(疑問点)
●障害者が頑張る姿を見て健常者の涙を誘うお決まりのパターン
●障害者と健常者が対等ではない番組の作りになっている。
●最後にタレントがマラソンをすることで締めくくる流れの目的がわからない。
●障害者が必死に汗を流しみんなの助けを借りて富士山を登ったり、ダウン症の子がアイドルと一緒に歌って踊ったり。なんだか「障害者の頑張りを見て、皆さん、感動してください」と押し付けている感じがする。
●障害者とその家族を美化していて一面的にしかとらえていない。
■障害者の美化が「特別扱い」になってしまうのでは?
障害者だって1人の人間です。例えばダウン症児を見て「こういう子たちは優しくて天使だ」と言う人がよくいますが、その育ちにより意地悪なダウン症児の人や性格が穏やかな人もいます。
また、障害者は頑張っていて家族が支えているというイメージがありますが、障害者だって頑張らない人もいます。支えられない家族もいます。
障害児がいることで家族が愛情の絆で結ばれるケースもあれば、姑や夫婦間に溝が出来て離婚するケースもあります。
自閉症の人には秀でた隠れた才能があるという幻想、“ギフテッドチャイルド”に違いないという妄想……しかし、そんな才能ない人だっているのです。