天才テリー伊藤対談「八名信夫」(4)映画で被災地支援。八名さんは偉いな

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天才テリー伊藤対談「八名信夫」(4)映画で被災地支援。八名さんは偉いな

テリー 今、八名さんは「おやじの釜めしと編みかけのセーター」という映画を作っているそうですね。

八名 そうです、今回は自分で脚本・監督・主演を務めましてね。

テリー それは何がきっかけだったんですか?

八名 まぁ、俺ももう80歳だし、そろそろ最後の映画になるかな、と。加えて、今の映画やテレビは、ただ派手なものばかりじゃないですか。この年になった今なら、俺にもちゃんと思いやりのある映画が作れるんじゃないかと思ってね。

テリー 映画は、どんな内容なんですか?

八名 俺が演じる主人公の老刑事には、家出した娘がいるんですが、その娘はすでにこの世にはいないんです。でもその娘が、死ぬ前に娘を産んでいることがわかるんです。

テリー つまり、老刑事にとっての孫ですね。

八名 そうです。でも、孫は老刑事が自分や母のことを捨てたと思っていて、いい感情を抱いてはいない。そんな老刑事と孫の絆が、再びどうつながっていくのかが描かれていくことになります。

テリー (撮影中の写真を見つつ)撮影は冬だったんですね、雪景色の合掌造りの家、いい雰囲気ですね。

八名 富山県の五箇山です。雪が2メートルぐらい積もるところなんですが、そこの1軒を借りましてね。撮影は大変だったですよ。

テリー 撮影にはどのぐらいかかったんですか?

八名 1カ月半ぐらいかな。でも、脚本に1年ぐらいかかってしまってね。

テリー 映画の完成は?

八名 今は編集作業をしていて、完成は9月の終わりぐらいになるかな。

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