藤浪晋太郎(22)が中日戦で「1イニング7失点」と炎上し、福留孝介(39)らベテランに喝を入れられた(8月30日)。阪神はクライマックスシリーズ進出も危うくなってきた。藤浪は高卒1年目から2ケタ勝利を続けてきた。今年4年連続を達成すれば、球団史上、江夏豊氏以来の快挙となる。金本知憲監督(48)や担当コーチ陣は言葉にこそ出さないが、「なんとかしてやりたい」の親心もあるだろう。
「エースとして大きく育てたい。阪神のエース、日本を代表する投手に育てたいとの思いも強く持っています」(球界関係者)
今季不振の原因を投手出身のプロ野球解説者がこう説明する。
「ストレート自体は走っていると思います。でも、変化球が全て高めに抜けてしまうんです。ストレートが走っていて、変化球が制御できない状況が、投手にとっていちばん厄介なんです」
今さらだが、大炎上した日の舞台裏の話についても聞こえてきた。
「同日、その中日戦を中継した大阪のテレビ局は、放送開始時点で、藤浪はとっくに降板、1対7のワンサイドという、最悪の状況だったんです。藤浪が投げるから、大阪のテレビ局もそれなりの視聴率を期待していたと思いますが」(在阪記者)
伝統球団のエースである以上、さまざまなプレッシャーを背負うのは仕方ないことでもある。前政権下でのこと。優勝戦線から早々に脱落してしまうと、大阪のメディアは『阪神情報』で食えなくなる。そうなると、「期待の星」として、藤浪を特集してきた。執拗にメディアに追い掛けられるのは苦痛以外の何物でもないが、タテジマのエースと称された先輩たちはそれを乗り越えてきた。精神的にも強くなってもらうしかないのだ。
「昨年のちょうど今頃、藤浪は関西メディアの単独インタビューを受けています。そのときのインタビュアが矢野燿大コーチで、毎年終盤のチームの失速について質問されると、藤浪は『こんなふうでいいのか!?』と憤っていました。一歩間違えれば、内部批判ですよ」
藤浪はペナントレース終盤で失速するチームのなかにいて、闘争心を感じないと語り、だから自分が先頭に立って変えていきたいと話していたそうだ。
ベテランがエースを育てる 超変革のキーマンはやっぱり藤浪だ!(後編)
2016.09.08 06:00
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