毎年、特に夏場には、ドイツ国内のみならず隣国のスイスやオーストリアから訪れる多くの観光客で賑わうボーデン湖。そんなボーデン湖の湖畔で「花の島」マイナウと並ぶ見所のひとつが、掘立柱建物ミュージアム(Pfahlbauten Museum)です。
ミュージアムは湖を隔ててマイナウ島がある側とは反対側に位置しており、島からフェリーで行くことも可能です。およそ10分の船旅では、ちょっとした遊覧船に乗っている様な気分を味わう事もできます。
対岸に近づくと水の上に建つミュージアムが見えてきます。
1922年に設立されたミュージアムでは、青銅器時代と石器時代の村が再現され、個々の家の中では当時の暮らしぶりを物語る道具類や食器類などが展示されています。
設立当初には、まだ現在の様に多くの家々が展示されている訳ではありませんでした。古代学研究者の協力の元、ミュージアムは当時の村や家、人々の暮らしぶりを復元していったのです。
かつてはこの様な建物がドイツをはじめスイス、フランス、オーストリア等の湖のほとりに建てられていました。ボーデン湖だけでも、同様に建設された村がおよそ100存在していました。