1ポイントの執念の奪い合い----王者ジョコビッチは力尽き、ワウリンカがグランドスラム3度目のV [全米オープン]

| テニスデイリー
1ポイントの執念の奪い合い----王者ジョコビッチは力尽き、ワウリンカがグランドスラム3度目のV [全米オープン]

 アメリカ・ニューヨークで開催された「全米オープン」(8月29日~9月11日)の最終日は、女子ダブルス決勝に続き、男子シングルス決勝で14日間の戦いを締めくくった。

 最後の勝者となったのはスタン・ワウリンカ(スイス)。王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に6-7(1) 6-4 7-5 6-3で逆転勝ちし、2014年全豪、2015年全仏に続き3度目のグランドスラム優勝を果たした。

 女子ダブルスでは第12シードのベサニー・マテック サンズ(アメリカ)/ルーシー・サファロバ(チェコ)が第1シードのカロリーヌ・ガルシア/クリスティーナ・ムラデノビッチ(ともにフランス)を2-6 7-6(5) 6-4で破り、昨年の全仏オープン以来のグランドスラム・タイトルを手に入れた。

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 ジョコビッチが第1セットを取った試合の勝率は、過去1年間に限れば100%である。その統計だけで見るなら、第1セットをジョコビッチが取った時点で勝負はあったと考えるのが自然だ。しかし、ワウリンカにそのセオリーは通用しない。ジョコビッチに勝った2015年の全仏オープン決勝、2014年の全豪オープン準々決勝ともに、第1セットを奪っていたのはジョコビッチだったのだ。

 ここまでの6試合での試合時間はジョコビッチが8時間58分で、ワウリンカはほぼ倍の17時間54分。ジョコビッチは不戦勝や相手の途中棄権により、6試合中3試合しかまともに試合をしていない。対照的な勝ち上がり方の二人のラリーは立ち上がりから白熱した。

 ワウリンカが息をのむショットで攻め立てれば、ジョコビッチは1ポイントに対する不屈の執念で追いついてみせる。いったいどこに打てば、何球攻め続ければ、この王者にダメージを与えることができるのか……気が遠くなりそうな1ポイントにワウリンカは挑み続けた。そうやって過去にジョコビッチに勝った経験、グランドスラムを制した経験が自分を信じる根拠になっていたのだろう。ワウリンカが第2、第3セットを連取。1ポイントに労する負担はジョコビッチにとっても同じだった。

 試合時間が3時間半になろうとする第4セット、ジョコビッチは異例のタイミングでメディカルタイムをとった。

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