「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/本戦9月19~25日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)の本戦3日目はシングルス2回戦4試合とダブルス1回戦4試合が行われ、注目の大坂なおみ(日本)は、世界ランキング12位のドミニカ・チブルコバ(スロバキア)を6-2 6-1で破る金星でベスト8入りを果たした。
◇ ◇ ◇ビッグサービスを武器とする大坂のサービスゲームで試合開始。緊張のためだろう。4連続失点でサービスブレークを許すと、チブルコバがサービスをキープ。0-2と立ち上がりの鈍さを見せたが、ここからが“なおみ劇場”だった。
続くサービスゲームでサービスをワイド、センターへと決めて集中力が高まると、リターンゲームでも強打にロブと緩急を使って主導権を握る。大坂の集中力が高まれば、そのプレーで観客をぐいぐいと引き込んでいく。
パワーだけでなく、読みとフットワーク、そしてこの日は粘り強く強力なストロークを武器とするチブルコバを、ときに上回る我慢強ささえ見せ、世界ランキングで50位以上格上の相手を圧倒した。
「いつも私はコートに立つとき、相手のランキングはあまり考えない。実際、今大会で私はワイルドカード(主催者推薦枠)での出場だけど、コートに立てば相手と同じ立場だから」
土居美咲(ミキハウス)との1回戦を戦ったあとにそう語っていた大坂だが、世界ランキング12位を相手にしても、「コートに立てば相手と対等」という哲学は変わらなかった。
いや、試合直後にコート上でのインタビューで「本当に緊張してた。なんか、すごい選手と戦うってことで…」と、たどたどしい日本語で答えたのは、本音だったろう。
それでも試合に入り込んでいくにつれ、「彼女に対してプランを立てて、プラン通りにプレーできた」とやるべきことに集中し、第1セットを6-1、第2セットも最初のサービスゲームでブレークを許したもののすぐにブレークバックして5-1まで圧倒した。