明快指南!2016「凱旋門賞」完全ガイド!(1)3角から4角の攻防が見どころ

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明快指南!2016「凱旋門賞」完全ガイド!(1)3角から4角の攻防が見どころ

 競馬ファンが待ち望んだ海外レースの馬券発売がついにスタートする。しかも記念すべき第1弾が、世界最高峰レース「凱旋門賞」。日本からダービー馬マカヒキが参戦するとあって、早くも白熱。有力馬の“秘”情報から馬券ガイドまで、今知りたい全てを網羅する。

 日本のホースマンたちの悲願、凱旋門賞制覇(10月2日、フランスGI・芝2400メートル)。47年前、「ミスター競馬」野平祐二がスピードシンボリで挑戦して以降、延べ19頭(2着4回)が欧州勢の厚い壁にはね返されてきた。1920年に創設されてから95回、ヨーロッパ調教馬以外が美酒を味わったことはない。「海外競馬・勝つためのプレミアムデータ&テクニック」(ガイドワークス刊)の著者で競馬ライターの秋山響氏が語る。

「凱旋門賞といえばロンシャン競馬場ですが、今年は改修工事により、パリ郊外のシャンティイ競馬場で行われます。どちらも右回りで、高低差が10メートルほどですが、坂の配置が違う。おおまかに言って、ロンシャンは上がって下るが、シャンティイは下って上る。直線(約600メートル)も残り200メートルぐらいまで上りです」

 日本の中山競馬場はゴール前に約5メートルの急坂が待ち構え、一気に駆け上がるが、シャンティイは3角から急激に下ると、コーナーの中間あたりから上り始め、4角を抜けて直線になっても緩やかに上り続ける。

 そのタフなコースで行われた前哨戦(9月11日)に、ダービー馬のマカヒキ(牡3)が挑んだ。凱旋門賞と同じ舞台のGII「ニエル賞」は5頭立てで、2着・ミッドタームにクビ差の勝利だった。秋山氏が続ける。

「(鞍上の)C・ルメール騎手(37)がずっとずっと(追い出しを)我慢していたが、あれでいいんですよ。遅すぎるという声も一部で聞かれたけど、着差なんて関係ありません。3角から4角のキツいコーナーリングにしても、スムーズな走りに見えた。コース対応は問題ないと思います」

 フランス出身のルメールも「追い切りみたいでした。思いどおりのレースができてよかった」と笑顔だった。

 シャンティイで行われる凱旋門賞は、坂の配置だけでなく、この3角から4角にかけての攻防も見どころの一つ。

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