特定のクルマを買うタイミングの善し悪しは、少なからずあるのが現実です。いわゆる「旬のクルマ」ってヤツですね。
つまりは、「価格面でのお得感や、テクノロジーやポテンシャルにおける優位性をそのときに享受できるか?」ということです。そして、それは新車よりも中古車の方がいっそう顕著に現れます。
というのも、新車は発売開始からある程度時間が経過したからといって、販売価格が下がるものではありません。確かに、値引きは大きくなるでしょう。しかし、その分話題性は下がり、装着されている装備類の先進性は見劣りし、クルマのポテンシャルにおいても最新のレベルからはやや引き離されるようになります。
デビューしてすぐに買えば値引きはないでしょうし、時間が経てば商品力の低下分の値引きが見込めます。言ってみれば、新車は欲しいときが買いドキというところです。
一方で、中古車は「ミズモノ」だとよく言われます。もっと端的に言えば、「ナマモノ」なんです。理由は後述しますが、明確な「旬」があるんです。
そこで、まさにイマが「買いドキ」という中古車をご紹介していきたいと思います。今回は「メルセデス・ベンツ」に焦点をあててオススメします。
■価値基準が曖昧な中古車なぜ中古車が「ミズモノ」であり、「ナマモノ」と言われるのでしょうか?まずそのワケを考えてみましょう。
そもそも、中古車はクルマ自体の価値基準が曖昧です。ときには、かなり偏った値付けがされていることも珍しくありません。クラシックカーなどがいい例です。
他に比較対象のないクルマの場合、値付けが難しいです。いかにコンディションがよかろうが、年式や走行距離が浅く少なかろうが、逆に古くボロボロであろうが、中古車の価格は販売店が決められるのです。
とはいえ、販売店だって商売が成立しなければ話になりません。当然、競合する店舗だってありますよね。価格競争も起こります。
しかし、車種によって同等のコンディション、年式、走行距離でも価格差はマチマチなんです。では、その価格付けのベースとなるものとは一体何なのでしょうか。