こんにちは、少女マンガ攻略・解析室室長の和久井香菜子です。
子どもの頃の「好き」は単純だったなあと思います。 「足が速いから好き」「人気者だから好き」 大人になると、そこに職業とか金のあるなしとか、かなりえげつない条件が加わります。「既婚か未婚か」の見極めもしないと危なくなってきますね。
『逃げるは恥だが役に立つ』の8巻を読んでいて思ったのですが、「終わりを予測できる相手」も敬遠した方がよさそうです。 なんの障害もなく始めた恋だって終わりがくることがあります。あらかじめ不穏な臭いのする恋は始めない方がいいという安全のためのブレーキを利かせることも多そう。 人生、できれば辛い思いはしたくないですよね、別れが予測できる相手とは、それなりの覚悟が必要そうです。 それに、一度始めてしまったら、なかなか後戻りや中断しにくいのが恋というもの。 無邪気に人を好きだの嫌いだの言えるほど、大人は単純じゃないんですよね。
■今週の教科書『海街diary』去年映画化されて一気に知名度が上がりましたね。 「生」や「死」を正面から見つめた名作だと思います。
サチ姉、佳乃、チカは鎌倉に住む三姉妹。 そこに母違いの妹すずが加わり、4人で暮らすことになります。
複雑な家庭環境だったせいでしっかり者に育ったサチ姉は、大病院で看護師をしています。 そして同じ病院の小児科の医師と不倫関係にあるのです。 人の「弱さ」に寛大なところもありつつ、間違ったことには自分にも他人にも厳しいサチ姉。 にもかかわらず、3年も不倫を続けています。
不倫相手の医師は「医者にしてはマトモな人」で、仕事熱心なあまり心を病んでしまった奥さんを捨てられない。 佳乃に言わせると「病気のニョーボ見捨ててほかの女に走るイヤな自分を認めたくないからどっちつかずのことやってるズルイ男」です。
サチ姉はそんな彼に大いに同情しています。 「心の病気になってしまった人と向きあうのは並大抵のことじゃない」 「病気のせいだって頭ではわかっててもやり切れないことだってある」
倫理に反することだとは思いつつ、彼の環境に同情してしまっています。