現在も地上波で新作が毎年作られている、人気特撮作品である仮面ライダーシリーズ。しかし、1990年代、ゴジラシリーズやウルトラマンシリーズが復活しヒットを飛ばすなか、同シリーズは影が薄い印象があった。そんななかで製作されたのが、94年公開の『仮面ライダーJ』だ。
同作は仮面ライダーシリーズの原作者・石ノ森章太郎が関わった最後の作品となっている。なお、90年代には劇場オリジナルとして公開されたライダー作品として他に、『仮面ライダーZO』(93年公開)がある。
過去の人気コンテンツでありながら、この時期のライダーシリーズには、興行的リスクがつきまとっており『仮面ライダーZO』と『仮面ライダーJ』では、当時地上波で放送されていた特撮作品との併映という方法がとられていた。そういった経緯もあり、完全新作でありながら『仮面ライダーJ』は、46分のかなり限られた尺に詰め込んだ作品となっている。しかし、そんな過酷な状況下でも、強烈な印象を残している作品でもある。
同作のライダーは“巨大化”するライダーとしてファンの間では有名だ。実は93年に販売されたビデオ『ウルトラマンVS仮面ライダー』で仮面ライダーが巨大化するという演出があり、同作でもその好評を受けて、巨大化要素が追加された。ちなみに、この巨大化要素のおかげで、後のライダー作品に出演した場合、長くいると扱いに困るという判断なのか、真っ先に撃破されるという不遇ポジションになっている。これも余談だが、ライダーシリーズのキャラクターが多数登場したゲーム『AZITO 2』では、巨大ヒーロー枠ではなく、通常ヒーロー扱いとなっている。そこは巨大ヒーローで出してくれよと当時は思ったものだ。
“人間サイズのヒーロー”と強いイメージのあるライダーが、巨大化して戦闘するというだけで、かなりのインパクトなのだが、同作では、普段人間サイズということで、巨大感を出すことにかなりのこだわりがあり、CG・操演・ギニョール(人形)特撮を同時期のゴジラ作品かのように派手に詰め込んでいる。建物の爆破シーンなどもなかなかの迫力だ。
通常の殺陣シーンもワイヤーアクションがモリモリで、空中アクションとしてシリーズ随一かもしれない。
【不朽の名作】巨大化することで有名な「仮面ライダーJ」。ストーリーはどうかというと…
2016.10.22 18:50
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