「三菱 全日本テニス選手権91st」(本戦10月22~30日/2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)の本戦3日目は、男女単複の2回戦と男子単複1回戦の残り試合が行われた。
◇ ◇ ◇男子シングルス2回戦では第6シードの片山翔(伊予銀行)、第10シードの菊池玄吾(福井県体育協会)が相次いで敗れる波乱があった。
その波乱を起こしたのは、いずれも大学生プレーヤー。片山は諱五貴(明治大学)に4-6 4-6で、菊池は古田伊蕗(早稲田大学)に3-6 5-7で敗れた。
それぞれ大学日本一を決める大学王座に出場。ともに10月16日に行われた決勝に進んだが、諱も古田もその王座を終え、今大会ではのびのびとプレーできたことを勝因に挙げた。
「学生の大会を終えて背負うものがなくなって、楽にテニスができた。解き放たれた感があって(笑)、楽しもうと。1回戦から調子がよくて、今日も持ち味でもあるフォアのクロスラリーからストレートに打ち切れて、そこで攻め切れたのがキーだったと思う」と番狂わせを振り返ったのは、明治大4年の諱。
大学卒業後の来春にはプロには進まず、就職することを決めている。
「今年は学生大会で昨年の成績を下回り、パッとしなかったし、腰のケガの再発も考えたら決断は間違っていないと思う。今大会はノープレッシャーのまま、やり切りたい。去年はベスト16だったので、最後は去年の成績を上回るベスト8に入りたい」
早稲田大2年の古田のほうは諱とはまた立場が違うが、それでも12連覇がかかっていた王座のプレッシャーは相当なものだったようで、「(今大会では)プレッシャーがないのが大きい。まったく緊張しなくて、ノープレッシャーでどんどんコートの中に入って打てた。格上相手だったので自分ができることをして、それで勝ちにつなげられたらと考えていた」と、心身に充実したプレーを見せた。
「ノープレッシャー」と、奇しくも同じ言葉を口にした二人。プレッシャーのない学生プレーヤーたちがどこまで勝ち進むかも、全日本の見どころになりそうだ。