スカンジナビアに来たなら是非味わっていただきたい食材、それがトナカイです。
トナカイは日本では見られない珍しい動物で、クリスマスのイメージがあるため、食べる、という感覚はあまりありませんが、厳しい自然にさらされる北極圏ではトナカイは貴重なタンパク・ビタミンの源で、野菜が育ちにくいこの地域に暮らす人々は、トナカイを1万年以上も前から主食にして来たと言われています。
もちろん、肉だけではなく、内臓や、ビタミンを含む血液も無駄なく食材として利用されており、また毛皮、骨、角なども全て、洋服や装飾品として利用されてきました。
この壁画は石器時代に描かれたと言われています。このような壁画が見つかるほど、長い繋がりが現在まであるのです。
そんな北極圏の中でも、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの北部一帯はトナカイ狩りや飼育の歴史が長い地域。
この地域は、国境があれども共通して「ラップランド」と呼ばれています。
ラップランドとその周辺のスーパーやマーケットでは、よくトナカイ肉が売られています。部分ごとにパックされていたり、ソーセージ、ジャーキータイプもあります。
マーケットなどでは、トナカイ料理の販売がある事もあります。