11.5ゲーム差をひっくり返され3連覇を逃したソフトバンク。巻き返しをはかるべく、ドラフト1位で指名したのは田中正義(創価大)だった。
5球団の競合の末、昨年の高橋純平に続き工藤公康監督が、当たりくじを引き当てた。
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■五輪イヤーは大学生投手
昨年と一昨年の2年で指名した11名の選手のうち10名が高校生と、将来を見据えたドラフト戦略に特化していたソフトバンクだったが、今年は即戦力の大学生投手、田中を1位指名。
「さては優勝を逃して方針を変えたな」
そう勘くぐっている人もいるだろうが、2008年に巽真悟、2012年に東浜巨と4年おきに大学生投手を1位指名している。
夏の五輪イヤーの1位は大学生投手。すると次回、大学生投手を1位指名するのは東京五輪が開催される2020年? 今の高校3年生のなかに、未来のホークスのドラ1投手がいるかもしれない!?
■大卒ドラ1の明と暗
“大卒ドラ1”で入団したソフトバンクの投手の成績をみていこう。
2012年に1位指名された東浜は、ルーキーイヤーの2013年4月に先発デビュー。初勝利は9月と遅かったものの3勝。2014年は2勝、2015年は1勝と伸び悩んだが、2016年は一年を通じ先発投手として活躍し、9勝を挙げた。
一方2008年のドラ1・巽は1年目にウエスタン・リーグで最多奪三振を獲得。翌2010年は1軍で先発する機会もあったが結果を出せなかった。結局、8シーズンで24試合1勝4敗。今季、1軍登板はなく戦力外通告を受けた。