皆さんは「バラムツ」という魚をご存知だろうか。「とある」理由から販売が禁止されており、市場には出回ることのない深海魚だ。しかし、大トロを超えるほどに脂が乗ったその身は非常に美味であり、実際に試す人も後を絶たない。そのため、ネットには釣り人による体験記が多数見られる。
そんなバラムツを釣りあげて食べた様子をツイッターにアップし、その顛末が話題になった「flanvia」さんに、その味やその後、自身に起きたことを伺った。
バラムツの刺身(flanviaさん撮影)
冒頭で「脂が乗っている」という風に書いたが、バラムツのこの脂、いや「油」は、人間の消化器官では消化できないタイプのものなのだ。
そのため、消化されずに「そのまま」おしりから排出され、大量に摂取すると、皮膚から油が染み出す「皮脂漏症」を引き起こすこともある。これを「異常脂質」といい、食品衛生法により流通が禁じられている。バラムツ以外にも、深海魚の一部は同様の性質を持っている。
そんな美味しいが危ないバラムツを、刺身を始めとする料理にして食べたflanviaさんは、Jタウンネットの取材に対して、
「最初の釣る動機は、大きな魚を掛けたあとのやり取りを覚える為の練習で、という名目でした。実際マグロ釣りをやる方々が練習で釣ってみたりするそうです。」と、釣るきっかけを語った。大きな体と強い力を持つバラムツは、釣りの相手にはぴったり。
徳島県発表の「徳島水研だより第61号」にも、
「ルアーフィッシングの対象魚として,近年,愛好家の中で人気が高まっているそうです。これらの魚は,日中水深 400~500mの深いところにいるのですが,夜間に 50~200m水深帯まで浮いてきます。そこをジギングで狙って,強靭な遊泳力と格闘するのがこの釣りの醍醐味のようです。」という記載があり、以前から釣り愛好家の間では人気が高い魚だ。