日本ハムが10年ぶりに日本一の栄冠に輝いた。この優勝は選手個人の力量もさることながら、栗山監督の采配や選手起用によるところが大きいだろう。
今シーズンに限らず、栗山監督は就任1年目から開幕投手に斎藤佑樹を抜擢するなど、周囲が驚くような選手起用が随所に見せてきた。あらためてその内容を振り返ってみたい。
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■大谷翔平~緻密な戦略に裏打ちされた大胆な起用法
今シーズンで栗山監督が執った「二刀流」大谷翔平の大胆な起用法を見てみよう。
【5月29日・楽天戦】
6番・投手 ※初の指名打者解除
【7月3日・ソフトバンク戦】
・1番・投手
【7月31日~8月25日】
3番・指名打者専念
【10月16日・クライマックスシリーズ第5戦・ソフトバンク戦】
3番・指名打者→抑え投手
そもそも大谷は、日本ハムのドラフト指名がなければ日本球界に入らず、メジャーリーグでプレーしていたかもしれない。また、日本ハムの監督が栗山英樹氏でなければ、投打「二刀流」は成功しなかったかもしれない。
今シーズンは「二刀流」深化の年。5月29日の「リアル二刀流」解禁に始まり、7月3日の驚愕の先発投手による先頭打者本塁打、締めはCS最終決戦の指名打者解除からの抑えと、ことごとく大谷は大胆器用に応えつづけた。