雇う側も雇われる側も圧迫 アルバイト時給平均1000円超の地獄

| 週刊実話

 アルバイト・パートの“時給”が高騰している。求人サービス大手のインテリジェンス(東京・千代田区)は、全国の9月の募集時平均時給が1003円と、1000円を突破したと発表。突破は'04年統計を取り始めてから初めてだという。
 この発表によれば、1003円は前月992円を11円上回り、さらに前年同月比で25円もアップしている。全国地域別でも関東1062円、関西1013円、東海962円、九州889円、北陸870円。しかも、各地域とも賃金アップが継続中。九州では37カ月上昇中だという。
 「平均時給1000円突破を予測させる動きは、昨年頃から都内を中心に起きていました。直近では、都内マクドナルドのある店舗で、昼2時間の最煩雑時が時給1500円で話題になりました」(ハローワーク関係者)

 日本最大級のアルバイトサイト『バイトル』を運営するディップ(東京・港区)によると、新宿区ではコンビニが2年前まで平均時給980円だったのが、1年前に1040円、そして、現在('16年9月)は1058円。カフェが2年前995円だったのが今は1017円と軒並み1000円超え。
 ディップ広報担当者はこう言う。
 「時給は、今後も年末にかけてさらにジリジリアップ傾向が続きます。さらに来年以降、'20年の東京五輪までは、人手不足と高止まり傾向が続くと見ています」

 確かに、人手不足の深刻さはインテリジェンス系列のバイト探しサイト『an』のデータでも顕著。前年同月比求人数は9月で39.6%も増加している。
 インテリジェンスの広報担当者も、時給上昇背景をこう分析する
 「全般的に人手不足があるのは事実です。それを受けながら9月時点で一挙に時給1000円を超えたのは、8月の旧盆明け頃から年末暮れに向けて、人手確保を図ろうという動きがかなり前倒しになったからです。もうひとつは、10月に最低賃金が3.1%アップして全国平均823円になったこと。東京では907円が932円になりました。これは募集時の時給ですから、当然、全体の時給アップにつながりました」

 こうした動きに、昨年末、「時給1000円目標」と大号令をかけてきた安倍内閣は、「アベノミクスで国民生活は向上し、経済も活性化している」と、自画自賛気味。

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