天下分け目の関ケ原の合戦。
その言葉が示す通り、我が国日本の歴史を大きく変えた出来事の1つ、それが関ヶ原の合戦。
関ヶ原の合戦に限らず、日本における戦国時代の歴史は、生きていくことに必要な術を教えてくれる素晴らしい学びの対象の1つと言えるのではないでしょうか。
・関ケ原は狭かった!
岐阜県関ケ原町。
この町はもちろんその名の通り、「関ヶ原の合戦の行われた町」として知られています。
11月の紅葉シーズンは、かつての激戦地は赤と黄色の美しい紅葉に包まれ、とてもここで殺し合いがあったとは想像がつかないほどの絶景を楽しむ事ができます。
関ケ原古戦場は、山々に囲まれたわずかな平地。ここで十数万の大軍が乱戦を繰り広げていました。
しかしながらいざ現場を訪れてみると、意外な狭さに驚かされます。
たとえば1815年のワーテルローの戦いは、どこまでも丘と平原が広がる土地で行われました。
十万単位の軍勢がぶつかり合う戦争というのは、普通ならば「広大な野原」でやり合うものです。そうした意味でも、関ケ原の合戦は世界的に見て極めて特殊かもしれません。
・長期戦を想定していたが……
また、関ケ原の合戦はわずか半日足らずで決着がついた戦いでもあります。
戦闘開始直前まで、これだけ大規模な戦いならば数年を費やすのではと考えられていました。