■出場試合数は最も少なかった
渡米5年目のシーズンをワールドシリーズ制覇という結果で終えたカブスの川崎宗則の去就が、いまだ不透明だ。オフに入って日本のテレビ番組に出演する機会も増えており、そのなかで、当然ながら来季の話題を振られることも多いが、いずれも明言は避けている。
カブスは頂点に立ったが、川崎自身のメジャーでの出場は14試合にとどまり、渡米後ワースト。ポストシーズンでも出場登録は見送られた。
ただ、出番は少ないながらも打率は.333(21打数7安打)、出塁率も.462と、グラウンドに立てば、まだまだやれるところを示している。そしてポストシーズンでも、全試合でチームに帯同。ベンチでの盛り上げ役を買って出て、ナインを支え続けた。
(写真はブルージェイズ時代のもの)
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■日米で引っ張り合い!?
カブスのフロントからは、その明るい性格と献身的な態度を評価され、来季もぜひプレーして欲しいとラブコールが送られている。
一方の日本国内の球団、特に古巣のソフトバンクからは、王貞治球団会長、工藤公康監督らが復帰を熱望するコメントを出している。
単純に年俸だけを見るなら日本球界だろう。ソフトバンクは3年12億円という好待遇を用意しているとの報道もある。しかし、金銭面に重きを置かないのが川崎。いかにやりがいを見出せるかがポイントとなっているのかもしれない。