金正恩氏「朴槿恵暗殺」特殊作戦を公開

| デイリーNKジャパン
金正恩氏「朴槿恵暗殺」特殊作戦を公開

金正恩党委員長が、韓国大統領府(青瓦台)の襲撃を想定した特殊作戦をアピールしている。11日付の北朝鮮の朝鮮中央通信は、金正恩氏が朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の「第525軍部隊直属特殊作戦大隊」の戦闘訓練を指導したことを報じた。

実は金正恩氏は先月にも同部隊を視察した。その時、北朝鮮国営メディアは同部隊について「青瓦台とかいらい政府、軍部要職に居座って千秋に許せない希代の大逆罪を犯している人間のくずを除去することを基本戦闘任務にしている」と紹介した。

地雷爆発で吹き飛ぶ韓国軍兵士

北朝鮮国営メディアは、今回の訓練について「延坪島の火の海を青瓦台の火の海へと続かせ、南朝鮮かいらいどもを滅亡の奈落に永遠に叩き落とす」としながら朴槿恵政権をターゲットにしたと明らかにしている。言い替えれば「朴槿恵暗殺作戦」だ。それを裏付けるのが北朝鮮国営メディアが配信した下の写真だ。


青瓦台らしき建物を襲撃する特殊部隊の作戦を指導した金正恩氏

襲撃対象の建物は、明らかに韓国の青瓦台を想定して建てられたものだ。正恩氏は特殊部隊が青瓦台を襲撃するシミュレーション訓練を行い、その様子を隠すことなく公開したのだ。

金正恩氏が、朴槿恵政権に対してここまで露骨に威嚇する裏には、この1年間以上、辛酸を嘗めさせられた米韓に対する反撃の意図があると見られる。

ことのはじまりは昨年8月に起きた軍事境界線付近における地雷爆発事件だ。当時、朴槿恵政権は自国兵士が地雷で吹き飛ばされる映像を公開してまで北朝鮮に圧力をかけた。結果的に、北朝鮮側は「遺憾」の意を表明、事実上の謝罪に追い込まれた。

さらに米韓は正恩氏をターゲットにした「斬首作戦」を導入するなど、たたみかけるように心理的圧力を加えた。

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