source:https://twin-cities.umn.edu/news-events/researchers-invent-‘perfect’-soap-molecule
化学の進歩で、石鹸のような昔からあるものも、性能は上げつつ、環境に優しいものへと変わっていく可能性がある。そんな石鹸を、ミネソタ大学を中心とする研究チームが発表した。同校のウェブサイトで紹介されている。
■ 原料は天然資源
近年の日本では、合成洗剤の成分が改善されたり、下水処理施設が充実したことで、あまり大きな問題にはなっていないが、1960〜1970年代には、洗剤を原因とする河川の汚染が大きな問題になった。合成洗剤はもともと環境への悪影響を起こし得る化学物質なのだ。
しかし、ミネソタ大学らの研究チームが開発したのは、再生可能な資源を使用し、洗剤に含まれる化学物質の数を大きく減らし、環境への悪影響も低減する石鹸だ。また、冷たい水や硬水で使っても従来の石鹸より高い洗浄力を発揮する。この石鹸の技術はミネソタ大学が特許を取り、スタートアップ企業であるSironix Renewablsにライセンスが与えられたという。
「われわれのチームが作り出したのは、大豆やココナツやトウモロコシのような天然資源から作った石鹸の分子で、従来の石鹸よりも性能が高く、環境には優しいものです」とミネソタ大学のPaul Dauenhauer准教授はいう。「この研究は数十億ドルの洗濯製品産業に大きな衝撃を与えるはずです」。
従来の洗濯石鹸や洗剤は、おもに石油由来の成分で作られている。さらに、シャンプーやハンドソープや、食器洗剤になるときには、さまざまな化学物質が混ぜられていて、それらの排水は環境に悪影響がある。
アメリカのエネルギー省から資金援助を受け、『エネルギー技術革新のための触媒作用センター』の研究者たちは、大豆やココナッツ、トウモロコシからとれる砂糖由来の環などの脂肪酸を使って、『オレオ・フラン界面活性剤』(OFS)という再生可能な石鹸分子を作り出した。