『お葬式で流してほしい曲』というものが話題に上ることが多くなったような気がする。以前は宗教宗派を問わず、歌詞もない地味で単調なものだったし、今でも自分の好きな曲の持ち込みをご遠慮願うホールはあると思う。しかし団塊の世代のお葬式もこう頻繁になってくると、今後はますますそういった『自分の希望した曲を』という要望を聞き入れざるを得ない状況になってくると予想する。確かにお葬式を茶化すような曲はいただけない。だがある範囲内でそれは許されるべきであると、団塊世代の次世代の私としては肯定せざるを得ないのだ。
■やはりリアルタイムで聞いていた曲が有力
団塊世代と言えばやはりビートルズだろう。何故ならリアルタイムで曲を聴いているからだ。
ふと、ビートルズでお葬式に関する曲などあっただろうかと思い浮かべてみた。すると、ひとつだけそれに該当すると思われる曲がみつかった。それが、『ベイビーズ・イン・ブラック』である。確かin blackは、「黒い服を着た」というイディオムになっていたはず。つまり喪服である。何度も繰り返されるフレーズで「Oh,dear, what can I do, baby’s in black and I feel in blue」という箇所がある。それを、僕流の下手な解釈で訳付けすると「ああ、僕に何ができよう、喪服の女の子よ、僕の気持ちはブルーだ」となる。イン・ブラックとイン・ブルーが韻を踏んでいるところもおもしろい。
ちなみに詳しく述べれば、ここに出てくる女の子とは、ビートルズの髪型の代名詞ともなったマッシュルームカットを世界中に流行らせた写真家のアスリッド・キルヒャーである。彼女はビートルズの元メンバーであったスチュアート・サトクリフ(5人目のビートルズと呼ばれている)の婚約者であった。しかし彼は1962年に脳腫瘍で亡くなってしまう。この曲が葬儀の場の彼女を歌ったのか、日常的に黒づくめの服を着ていたのかはわからない、しかし彼女のひどい落胆ぶりが親友ジョン・レノンの心を打った。(作品はレノン・マッカートニーの共作)慰める言葉も見つからないといったところか。
顰蹙を買ったりシラケたりしない程度にお葬式に流して欲しい曲を考えてみた
2016.12.13 19:00
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