新作映画「ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー」。結論を先に言ってしまうと「思い出補正」や「設定映画」という部分を考慮しても、残念な作品と言わざるを得ない。
・前半駄作だが後半名作
残念という表現は「完全なる名作」になり切れなかったという意味であり、非常にもったいない作品という意味でもある。率直にいえば「前半駄作だが後半名作」であり、極端な話、前半は寝ててもいいと思えるくらい酷い。「後半を楽しませるために前半があるんだよ」という意見もあるかもしれないが、それはありえない。「後半のために前半がつまらない」なんて言い訳は通用しない。
・楽しませる努力が感じられない
前半の酷さ、本当に勘弁してくれよ。ファンがひいき目に見ても退屈かつ平坦な展開で「アチャー! もしかして駄作になっちゃったかな~?」と不安を抱かせる流れになっており、物語に起伏もなければ、主人公も脇役もキャラクターとしての魅力が皆無。
冒頭数十分に人物紹介をしつつ感情移入させ、バックストーリーで重みをつけようとしているのはわかるが、「スター・ウォーズ」という設定におんぶしているだけであり、観客を楽しませようという努力が感じられない。そう、「スター・ウォーズ」という設定を「より魅力あるものにしよう」という作品への愛が、前半で感じられないのだ。
・知識なしでも後半は楽しめる
しかしながら、後半はどうだ。スタッフが別人なんじゃないかと思えるほど魅力ある「濃密な展開」を魅せてくれる。ネタバレは皆無にしたいので詳しくは語らないが、後半は「たとえスター・ウォーズ知識が0の客が見てもそこそこ楽しめる展開」といえばわかりやすいだろうか。