【プロ野球】大型補強で挑む巨人・高橋由伸体制の2年目はいかに!? 巨人の大型補強の歴史を振り返る

巨人の大型補強の歴史を振り返る

 今オフを最も賑わせている動向は、近年、稀に見る巨人の大型補強だろう。FAでは日本ハムから陽岱鋼、DeNAから山口俊、ソフトバンクから森福允彦と3選手を獲得。それだけに留まらず、元楽天のマギー、日本ハムとの交換トレードで2012年のパ・リーグMVP・吉川光夫も獲得。日本一奪回に向け、まさに「巨大戦力」といえる陣容が整った。

 1993年のFA制度導入以降、巨人は何度も大型補強を繰り返してきた。期待を大きく裏切るときもあれば、その投資分の成果を挙げ、日本一になったときもあった。

 そんな巨人が過去に行った大型補強を振り返ってみたい。

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■1995年:広沢克己、川口和久がFAで加入

 1994年にFAで落合博満が加入。日本シリーズを制した巨人は、連覇に向けさらなる補強に動く。

 1995年はヤクルトの主砲・広沢克己と広島の左腕・川口和久と2人をFAで同時に補強。さらに、ヤクルトのハウエル、近鉄の阿波野秀幸、メジャーリーグからはツインズの主軸だったマックと他球団がうらやむむ戦力強化に着手する。

 特に打線は落合、松井秀喜、原辰徳らも含め4番打者候補が並んだ強力打線となり、開幕前の下馬評は巨人有利の声が多かった。

 しかし、開幕してみると、その期待を大きく裏切る結果となる。開幕ダッシュに失敗し、先発三本柱の一角・桑田真澄が右ヒジを痛め戦線離脱。サードを任されていたハウエルはシーズン途中でアメリカへ帰国とアクシデントが続いた。

 結局、ヤクルト、広島の後塵を拝し、9月30日のヤクルト戦では敵地・神宮球場でヤクルトの胴上げを目の当たりにする屈辱を味わった。広沢は20本塁打を放つも打率.240の低打率に終わり、川口はわずか4勝と期待を大きく裏切る結果に終わる。

 その後、巨人は清原和博(西武)、石井浩郎(近鉄)、マルチネス(西武)と他チームの4番打者を獲得し、その乱獲ぶりは「4番打者コレクション」「何でも欲しがる長嶋監督」と揶揄された。しかし、その補強によりチームのバランスは大きく崩れ、1997年から3年間、優勝から遠ざかった。

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