沈没船「財宝引き揚げ」10億円詐欺の狡猾手口!(4)「キーマン」を直撃すると…

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沈没船「財宝引き揚げ」10億円詐欺の狡猾手口!(4)「キーマン」を直撃すると…

 そこで、松田氏とたもとを分かち、「インセプション」なる新会社を立ち上げた一瀬氏と水江氏に話を聞くため、博多市内の事務所へ。こちらも窓ガラスには全て目張りされ、施錠されていた。

「ここ1カ月ほどお見かけしませんね。ブラインドは下りたままだし、人の出入りもない」(近所の商店主)

 長崎県佐世保市内の高台にある一瀬氏の自宅を直撃してみた。車で帰宅した妻に話しかけると、

「仕事で福岡に行っています。今日は戻りません!」

 家宅捜索の話を切り出すと表情が一変。「知らない。何も知らないって」と言うと、ドアを閉めてしまった。

 ガサ入れ後に「危険」を感じ、それぞれが行方をくらませているのか──。

 実はこの「財宝引き揚げ」には「キーマン」が存在する。それが田中角栄元総理の元秘書・K氏であり、中国の美術館建設で

「中国政府の要人に太いパイプを持つ人物」。松田氏の口からは再三、このK氏の名前が登場している。Cさんが言う。

「K氏の奥さんが安倍晋三総理の昭恵夫人と一緒に、博物館建設に尽力している、ということでした。K氏は政界の大物で、総理夫人とも親しいと聞いていた。私としても、それが大きな安心材料になっていました」

 中国の美術館の「財宝」買い取りもK氏の口利きによるもので、K氏にも礼金が支払われるのだと‥‥。

 都内にあるK氏の事務所で話を聞いた。K氏は現在、NPO法人の会長職にある。

──田中角栄氏の秘書をされていたそうですが。

「そう、(筆頭格の)榎本(敏夫元秘書)の下におった。だから、何も知らん石原慎太郎が角栄の本を書くなんて、正直驚いたよ」

──告訴状が長崎県警に受理されています。

「ワシのところにも長崎から司直が3名訪ねてきていろいろ聞かれたが、知っていることは全て話した」

──松田氏との関係は?

「松田とは4年ほど前に、知人の紹介で知り合った」

──12年9月には、あなたのNPO法人のイベントの前夜祭が東京・銀座のホテルで行われました。松田氏やポーラースターの会員も多数参加していますね。

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