天才テリー伊藤対談「藤吉久美子」(4)「たまたま」でもすごい人生だよね

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天才テリー伊藤対談「藤吉久美子」(4)「たまたま」でもすごい人生だよね

テリー 藤吉さんは、NHKの朝の連続テレビ小説「よーいドン」でデビューされてから、ずっと順調なキャリアを築いていますよね。

藤吉 ものすごく売れたとか、逆にダメになったこともなくて、いい意味で「中間層」な感じで(笑)、継続してお仕事をさせていただいております。

テリー それ、いちばんいいと思いますよ。ちなみに、結婚や出産を機に仕事をやめようと考えたことはあるんですか?

藤吉 うーん、それよりずっと前ですけど、朝ドラが終わった時は迷いましたね。お芝居自体が、やりたくて始めた仕事じゃないので。

テリー えっ? そもそも、どういう経緯でこの世界に入られたんですか?

藤吉 もともとダンサーになりたくて、大阪芸大の「舞台芸術学科」というところに入ったんです。その時まだ「劇団☆新感線」が大学の学生劇団で、(主宰の)いのうえひでのりさんから「振り付けをやってほしい」と頼まれまして。

テリー すごいな、今や大人気の劇団ですよね。

藤吉 そのご縁から、一度だけその劇団の舞台に主役で出たことがあるんです。それをたまたまNHKの方がご覧になっていて「オーディションを受けないか」と誘われたんですよ。

テリー また「たまたま」ですか(笑)。しかも、人生を変える「たまたま」が多いですねェ。

藤吉 本当ですね(笑)。そんなきっかけなものですから、朝ドラが終わった時に女優をやめようかと思ったんですけど、「ここでやめても、私が朝ドラのヒロインだったことは一生ついて回る。だったら、ここから先に進もう」と決意したんです。

テリー うん、ヒロインの思い出を引きずって生きるより、その先にある新しい自分に希望を見いだすのは、実に正しいよ。

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