韓国の伝説的詐欺師を描く映画「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」が2017年1月20日公開される。公開を前に来日したパク・デミン監督は「愉快で軽快な詐欺師を、豊かな映像表現で描きたかった」と語った。
人気若手俳優のユ・スンホが主人公のキム・ソンダルを演じ、アイドルグループ「EXO」のシウミンが映画初出演。脇を実力派のコ・チャンソク、チョ・ジェヒョンらが固め、見ごたえある娯楽作品に仕上がった。
──キム・ソンダルを題材に、スケールの大きい娯楽作品を作ろうと思ったきっかけは。
私一人の発想ではなく、製作サイドと一緒に作り上げてきた。キム・ソンダルは当初のシナリオでは脇役だったが、主人公にすればずっと愉快で軽快になると思い、設定を変えた。
キム・ソンダルの魅力は単なる悪党ではないところ。石川五右衛門のように、貴族階級の両班(ヤンバン)による搾取で苦しむ庶民のヒーローだった。しかし、詐欺師を中心に作品を広げるのは難しかった。詐欺師は口で相手をだますもの。話としては面白いが、映像を見て面白く、豊かな表現でなければならない。
伝説のキム・ソンダルは単独行動で、エピソードは断片的だった。映画は大きな一つの物語にしなければならない。チームにして個々の詐欺行為も規模を大きくした。劇中登場する「大河(大同江)を売り飛ばす」話も、もともとは単純な詐欺だった。物語を複雑にし、大きな堤防を築いたりして、スケールを大きく見せる工夫をした。
──主演のユ・スンホについて、監督は「真面目で固い」イメージを持っていたと聞いた。起用の経緯は。
脚本は彼を念頭に書いたわけではない。もともとキム・ソンダルは中年の設定だったが、映画なら若くてセクシー、面白い人物にしようと決めた。執筆中、ユ・スンホは兵役中で念頭になかったが、書き上げてから除隊の記事を読み、彼に決めた。
──監督から見たユ・スンホ、シウミンの魅力は。
ユ・スンホのセクシーさ、シウミンのかわいらしさは、それぞれのキャラクターにおいて望まれるもので、表現してほしかった。持って生まれた要素もあり、二人ともうまく表現してくれた。ユ・スンホは子役出身。除隊した後に深みが出てきたと思う。