血流の悪さが老化を招く 脳の乾燥と健忘症の意外な関係(2)

| 週刊実話

 水分が身体に正しく取り入れられれば、細胞はみずみずしい健康体に形成されるが、逆に脳などが乾燥する状態は、細胞に血流が十分回っていないことになる。そうなると、言語での表現に障害が起き、名前が出てこないなどの物忘れの状態に陥る。
 都内で内科、脳神経科の医院を営む清水光史院長は、こう説明する。
 「脳というのは、もともと聞きなれない言葉や難解な内容が多ければ多いほど、正確に記憶できないのが普通とされる。そして年齢を重ねるほど、記憶力が減少していく傾向にあります。その脳の乾燥による記憶喪失などを防ぐためには、運動をすることが求められます。中でも筋肉運動は、脳の中の記憶を司る中枢器官である海馬の血流を促進し、脳の老化・ボケなどを予防することにもつながるのです」

 人間の身体の筋肉は、下半身に集中しており、筋肉には栄養や酸素を運ぶ毛細血管が網の目のように張り巡らされている。それが運動することにより、毛細血管の働きを活発化して血流が促され体温が上がる。
 「こうした運動を無理なく続けられるのが、ウオーキングです。下半身を中心に筋肉を使うので、血流が促される。また、スクワットも効果的。女優の故・森光子さんは、健康の秘訣を聞かれると『毎日のスクワット運動』と答えていました。そのおかげで年齢を重ねても台詞を忘れず、舞台『放浪記』ではでんぐり返りまでこなし、若々しさを保ち続けられたのかもしれません」(医療ライター)

 このスクワットは簡単な動きからできており、以下のようにやれば、けして難しくない。
 (1)肩幅より少し広めに足を開き、両手を組んで頭の後ろに回す。
 (2)息を吸いながらしゃがむ。
 (3)息を吐きながら立ち上がる。胸を前に押し出し、お尻を後ろに突き出すようにする。
 この運動を、5回から10回程度繰り返すと、下半身の血行がよくなり、脳の刺激にもつながる。それでも運動は苦手という人は、入浴やサウナなどで身体を温め、血流をよくする方法も有効だという。

 身体が温まると血流もよくなり脳の乾燥も防ぐことができるが、運動とともに必要なのが食べ物の上手な摂り方だ。身体を温める食べ物は、老化予防にもなる。
 元栄養管理士で料理研究家・林康子氏はこう話す。

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