34歳ルチッチ バローニと21歳ブレイディ、それぞれ違った成功への道 [全豪オープン]

| テニスデイリー
34歳ルチッチ バローニと21歳ブレイディ、それぞれ違った成功への道 [全豪オープン]

 オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の大会6日目、女子シングルス3回戦。

 ベテランのミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)と新顔のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)の双方にとって、それはまったく予想していなかった状況だった。

 全豪オープンの準々決勝の座をかけて、プレーするということは----。

 彼女たちはどうやってここまで進んできたのか、その歩みはこれ以上ないというほど劇的に種を異にしている。

 ルチッチ バローニははるか昔のことだが、かつてこのような舞台に立ったことがあった。それは17歳だった彼女が1999年ウィンブルドンで準決勝に進んだときのことである。

 そのすぐあとに彼女は個人的理由でテニス界から完全に去り、ふたたびグランドスラム大会に戻っていくために険しい坂を登ることに何年も費やすことを強いられた。

 一方、ブレイディは今、グランドスラム大会で試合に勝つこと、満杯の記者会見場で自分のストーリーを語ることなど、すべてを初めて経験しているところだ。今、このふたりのうちひとりが準々決勝に進出することになる。それは、ふたりのどちらもが年の初めには想像もしていなかったスポットだった。

 「実際、私のゴールのひとつは、今から数年のうちにグランドスラム大会の2週目でプレーできるようになることだったの」と、第14シードのエレナ・ベスニナ(ロシア)を7-6(4) 6-2で倒したあとにブレイディは言った。「その目標を紙に書いて自分に言い聞かせた。そう言いはしたけれど、自信を持って言ったわけではなかったのよ」。

 ブレイディは間違いなく、より伝統的なテニスの教育を受けてきた選手だ。勝利のあと、彼女はそれを非常に簡潔に要約してみせた。人生のストーリーを53ワードで。

 「私はペンシルベニアに生まれ、ただ自然にラケットをとった。9歳のときにフロリダに引っ越し、それはテニスのためではなかったけれど、結果的にそれがうまくいったの。

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