34歳ルチッチ バローニと21歳ブレイディ、それぞれ違った成功への道 [全豪オープン] (2/3ページ)

テニスデイリー

私はクリス・エバート・テニスアカデミーに行き、大学に入学し、2年間プレーした。私は今、ツアーで2年目を始めたところなの」

 とはいえ実際は、これよりもう少し複雑だ。

 21歳のブレイディは、若いときからテニスで成功できるような教育を受けてきた。彼女はしばらくの間、UCLAでの勉学とプロサーキットを両立させようとしていたが、勝利を重ねてランキングを向上させたあと、フルタイムでテニスに専念することを決めたのだった。

 「ただ、そうすべきときだと感じたの」とブレイディは今週初めに言っていた。「出て行ってプレーする準備ができていると感じたのよ」。

 ブレイディはまた、拠り所として全米テニス協会のサポートも得ていた。オーストラリアに来る前、彼女はフロリダの新しいUSTAナショナル・テニスセンターで4週間のトレーニングキャンプを行った。それは、あらゆるタイプのコートが100面以上ある、1億ドルをかけて建設された最先端のキャンパスなのだ。

 それはルチッチ バローニが1990年代の終わりにクロアチアからアメリカに移民した際に夢見ていたような施設だった。

 現在34歳のルチッチ バローニは1997年、15歳のときに初めて出場した最初のWTA大会で優勝を遂げた。そしてその数ヵ月後にはマルチナ・ヒンギス(スイス)とペアを組み、全豪オープンの女子ダブルスのタイトルを獲得した。

 しかし、1999年のウィンブルドンでの驚きの快進撃のあと、彼女のキャリアは急降下していく。2003年までには財政的困窮のため、プレーをやめることを強いられた。それは彼女が未だ話したがらない、暗黒の時期だった。

 エリートレベルへの帰還の道は、フロリダとアラバマでのマイナー大会で得た68ドルの小切手から始まった。

 「ほかの多くの人なら諦めていたと思う。本当に厳しかったから。やってのけたことを本当に誇りに思うわ。

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