秋津壽男“どっち?”の健康学「ダイエットに効果的なウオーキングとは?食前と食後でリスクも痩身にも大きな差が」

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秋津壽男“どっち?”の健康学「ダイエットに効果的なウオーキングとは?食前と食後でリスクも痩身にも大きな差が」

 忘年会や新年会が続き、太ってしまった方も少なくないと思います。肥えた腹回りを細くしようと運動するのはとてもいいことですが、最初は軽いウオーキングから始めてください。

 マラソンブームの昨今、ジョギングも流行していますが、運動慣れしていない人が急にジョギングをするのはとても危険です。なぜなら、スポーツ中の突然死で最も多いのはジョギングだからです。ジョギングは1人でできて大した道具もいりませんが、心拍数が上がりやすく、着地のたびに体重の3~4倍の負荷がかかるため心臓の負担が大きく血圧も上がりやすいのです。

 対してウオーキングは、取り入れた酸素が体内の脂肪やグリコーゲンを燃焼してくれます。筋肉も適度につきますし、痩せやすい運動です。「まずはウオーキングから」と覚えておいてください。

 さて、そんなウオーキングをするのにふさわしい時間帯は「食前」と「食後」のどちらでしょう。

 人間の体が痩せるのは「空腹を感じておなかがグーっと鳴っている時」です。空腹中は血液の糖分や血糖値が下がっており、脂肪燃焼のチャンスタイムです。

 逆に、食後の血糖値が高い状態で運動をしても、エネルギーとして血液中の糖が使われてしまい、脂肪は燃焼されません。

 つまりダイエットのための運動は食前にするべきで、昼食前、夕食前はいずれも適した時間帯です。

 ただし朝食前は別です。なぜなら朝は「寝ている間に汗をかくため脱水状態」であり、目覚めて交感神経が優位になり血圧が上昇、対して血液は凝固します。そんな時間に運動をすると、血圧がさらに上がって心筋梗塞のリスクを高めます。また筋肉が固まっているため、準備運動もせずに運動をすると関節や筋肉を痛める原因ともなります。

 起床後2時間以内は心臓病による突然死が多い時間帯であり、中高年には勧められません。

 また、昼食前や夕食前でも、激しい運動は控えてください。血糖値が低い時の激しい運動は、貧血や心臓発作を起こすことがありますので、あくまでも軽めの運動にすることです。暑い時期はなおさらで、熱中症などを招いてしまいます。

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