「最強の隠し玉」が世界一奪還を目指す戦列に加わった! 1月24日、侍ジャパンのWBC出場選手発表の記者会見。小久保裕紀監督が選んだロースターには、オリックスの守護神・平野佳寿の名があった。
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■平野の侍ジャパン選出は2012年3月の台湾戦以来
平野が侍ジャパンで最後に投げたのは2012年3月。台湾代表と戦った東日本大震災復興支援ベースボールマッチでのことだ。以来、日本代表とは縁がなかったが、今回、土壇場でのサプライズ選出となった。
平野は侍ジャパンが抱える「抑え」という課題を解決にみちびく最適な投手だ。思い返せば、WBC三連覇を逃した第3回大会では継投が上手くいかず、準決勝のプエルトリコ戦で涙を飲んだ。2015年のプレミア12、そして昨秋のメキシコ、オランダとの強化試合でも、リリーフ投手に不安を残した。
弱点を補う戦力として、平野に白羽の矢が立ったというわけだ。
■球界屈指の救援スペシャリスト
当世を代表するリリーフのスペシャリスト・平野は、「三種の神器」ともいうべき3つの武器で日本代表に貢献する。
第一の武器は「確かな実績」だ。通算491試合の登板で、救援での起用は423試合。積み重ねたホールドは131、セーブは127を数える。ほかに「100ホールド&100セーブ」を同時達成している現役投手は、岩瀬仁紀(中日)、藤川球児(阪神)のみだ。
昨季は3年ぶりに防御率1点台(1.92)を記録。試合終盤の豊富な経験は、侍ジャパンへの大きな力になる。